海上自衛隊に入隊する予定、入隊したいと考える方達へ

2020年3月28日から2020年10月9日まで海上自衛隊として働いた私が、これから入隊しようと考えている方達に少しでも自衛隊ってこういうところなんだと思っていただけるように教育隊での生活をできる限り詳細に記載していきたいと思います!

教育隊に行く前までに運動はしておくべき。

自衛官候補生もしくは一般曹候補生に合格したならば、高校の運動部についていけるくらいの運動はしておいた方がいい。とか、怪我をしないように軽めの運動や、ジョギング程度の運動はしておいた方がいいよ。など周りの方や広報官の方から言われると思います。

 

でも実際どのくらい運動していればいいの…?と思った方もいると思います。ネットで調べると体力素養の目安として、入隊前にこのぐらいの運動能力があればいいですよ。という表が出てきます。(画像参照)f:id:aria_Oncemsdf:20201009160337j:image

 

この中でも特にしておいた方がいいのは、腕立て伏せと持久走です。(海上自衛官の方は可能であればプールで少しでも泳いでおくことをおすすめします)

腕立て伏せは、2分間で10〜15回と対比表には記載されています。そう、いかにも簡単そうに…さも楽そうに書かれているのですが、私自身一番腕立て伏せがしんどいと感じました。

自衛隊で実施される腕立て伏せでは、2分間ハイプランク(肘が真っ直ぐに伸びて、体が一直線の状態)を保ったまま腕立て伏せが行われます。どういうことかというと、2分間の測定の間はどんなに腕がキツくても、ハイプランクの状態をキープしなければならないのです。測定の間はずっと腕立て伏せをし続けなくてもいいのですが、休止している時に膝をついてはいけないですし、両手は少しでもズラすと失格になり、測定が終了します。また、自衛隊の腕立て伏せは補助者の手のひらにあごがつかないとノーカウントとなり、測定されません。そのため、教育隊に入隊してから1週間で測定される運動能力測定では0回の人がほとんどでした。私は13回だったのですが、分隊の中でもできている方だったようです。

 

ですが、0回だったからといって特に罰則があったり居残り特訓のようなものは行われませんでした。(入隊して1ヶ月くらいは)7月末に行われる後期運動能力測定の際に0回だった場合、私の分隊では朝(朝食が終わった後7:15〜)と昼(昼食が終わった後12:15〜)に運動能力未到達者が集められて、分隊の体育班長が腕立て伏せなどの体力作り特訓を行なっていました。

 

また、班長は学生の私たちにとにかく腕立て伏せをやらせたいようで、朝の総員起こし、昼の課業整列だけではなく、アイロンが完璧ではないという理由で腕立て伏せ100回やらせたり、5分間講和で規定の時間に満たないor時間をオーバーした場合は時間分の回数の腕立て伏せをしたり(多くて115回やったこともあります)…と教育隊では何度も腕立て伏せをする機会があります。なので皆んな自然と腕立て伏せはできるようになっていくのです。

 

それでも体力はやはりあったほうがいいですし、自衛隊では重いものを持つ機会が多いので(銃や短艇の櫂などなど…)、自分のためにもあごをついての腕立て伏せは少しずつやっておくことをおすすめします。

※今まで運動は体育の時間でしかやったことがない!ずっと文化部一筋です!!という方はまず、2分間ハイプランクの状態をキープし続けられるかどうか試してみてください。2分間キープし続けるだけでもかなりしんどいはずです。まずはゆっくりでいいので、腕立て伏せをいきなりやろうとせず2分間ハイプランクをやってみてください(*´∀`)♪

 

長くなってしまったので、持久走については次回の記事で書かせていただきます!!!